琉球器楽・琉球提琴曲(琉球バイオリン / Ryukyuish Violin)について
バイオリンとバイパーバイオリンでできることを探求し、様々な音楽への挑戦を続ける大城敦博。
ここではその中でも、彼がもっとも力を注ぎ、未来に伝えたいと願う
「琉球提琴曲 (琉球バイオリン)」
という音楽をご紹介します。
※ 提琴(ていきん)はバイオリンの古い日本語表記。

地球上には様々な音楽があり、同じ楽器が使われていても、それぞれに違った表情を見せてくれます。
バイオリン音楽は、クラシックだけでなく、ロマ (ジプシー)、カントリー、ブルーグラス、アイリッシュ、インド、アラブ…などそれぞれの発展をしました。
「琉球提琴曲」もそうしたジャンルの一つ。
バイオリンに出会いその表現力に惹かれたうちなーんちゅが生みだし、工夫を重ねてきた音楽です。
全編に渡り重音奏法や左手ピチカートがちりばめられ、この楽器ならではの魅力に満ちています。
歌詞が無く、楽器のみで表現する音楽を器楽(きがく)と呼びます。
かつては、唄は盛んでありながら器楽は少ない、とも言われた沖縄でしたが、今や沖縄音楽は唄だけではありません。
うちなーんちゅにバイオリンを持たせたら、このような音楽が生まれました。
「日本(沖縄)独自のバイオリン音楽」と国内のみならず海外からの評価も高まる発展を遂げています。
数百年前に三線を沖縄文化に取り入れた先達の挑戦と歓喜を現代に彷彿とさせます。
心豊かな琉球器楽「琉球提琴曲」お楽しみください。
大城敦博率いる「琉球提琴曲 Project」は器楽演奏にとどまらず、史上初となる器楽による琉球舞踊やエイサーの地謡もつとめ、全国各地で好評を博しています。
About Ryukyuish violin (Old-Okinawan Violin Music)

In Okinawa islands, where singing flourished, music was rarely meant for instruments.
The violin, which developed in Italy, is now used all over the world as a folk instrument for Celtic, Indian, and many other kinds of ethnic music.
When Atsuhiro Oshiro was young and growing up in Okinawa, he met the violin. From his innocent heart he often sang softly to himself, and began looking for a way to express his song on this instrument. It was then that he started to explore Ryukyuish (Old-Okinawan) violin music.
Today, he peforms his music combining the wide range of sound available on the 6 string Viper and loop pedal, aiming at the continual development of Ryukyuish violin.
